CPUグリスの塗りすぎはダメ?-CNPS12X-笊化の第一歩は、CPUクーラーだ!

ホーム > PCパーツと自作パソコン > CPUグリスの塗りすぎはダメ?-CNPS12X-笊化の第一歩は、CPUクーラーだ!

パソコンパーツの中で悩むのがCPUクーラーである。 正直に言えば、CPUを買ったときに付属しているCPUクーラー(以下、リテールクーラー)でもパソコン自体はそれなりに動作する。 が、しかし、ゲーム中に急にCPUクーラーがうるさくなったり、節電の夏でパソコンが不安定になったりすることがある。 このような現象に悩まされるなら高性能CPUクーラーへの変更を考えた方が良い。
自作パソコンを組み立てるなら、重要かつ効果的なパーツを一つ一つじっくり吟味したいものである。そして、Zalman CPUクーラーの取り付けは、笊化の第一歩でもある。そこで今回は、自作パソコン用冷却パーツ老舗のZalmanのトリプルファン搭載大型CPUクーラー「CNPS12X」を紹介しよう。
文 = たのえる(熊谷 貞春)
CNPS12Xの最大の特徴は、トリプルファンになり、 通常のヒートパイプより熱伝導率が高いコンポジットヒートパイプを6本採用してそのヒートパイプが直接CPUに接触するように設計されていることである。 対応CPUソケットは、Intel LGA(2011、1155/1156、1366、775)、AMDソケット(FM1、AM3+、AM3、AM2+、AM2)。 最新のIntel LGA2011に対応し、これまでの豊富なCPUソケットにも対応している。
CNPS12Xは少ないパーツで各種CPUソケットに対応している。 付属の六角レンチは、取り付けるにも取り外すにも必要で、 重要なので紛失しないようにしよう。マニュアルは、英語と韓国語である。 英語が苦手なユーザーでも図を見ながら取り付けは可能だろう。
CNPS12Xには、CPUグリスとして「ZM-STG2」が付属している。 ZM-STG2は、単体で市販されている高性能CPUグリスである。 粘度が高く、CPUにしっかり塗るには少しコツがいる。 粘度の低い柔らかいCPUグリスのように簡単に塗り広げることができない。 押しながら塗り広げるように行うとよい。
今回の検証では、CPUにIntel Core i7-2700Kを使用し、 PCケースに入れずアクリル製検証台上で検証を行った。 CNPS12Xは、電源コネクタが3ピンの為、ファンコントロールにZalman FAN MATE 2 を使用した。 外気温は、約23度。Prime95にて負荷をかけ、CPU温度は、HWMonitorを使用した。
| CPU | Intel | Core i7-2700K | ![]() |
|---|---|---|---|
| マザーボード | SUPERMICRO | C7P67 | |
| メモリー | Patriot | PSD38G1600KH | |
| 電源ユニット | ZALMAN | ZM1000-HP Plus | |
| SSD | OCZ | Solid 3 60GB | |
| ファンコントローラー | ZALMAN | FAN MATE 2 | |
| 騒音計 | カスタム | SL-1320 |
CPUファンは、SmartFANなどのマザーボードからの調整を行わず、 リテールクーラーはフル回転設定とし、CNPS12Xのスペックの最大ファン回転数1,200RPMと最小ファン回転数850RPMにFAN MATE 2にて調整して測定を行った。
ノイズ測定は、マザーボードの縁より約25mm付近のノイズを測定した。
CNPS12XとIntel Core i7-2700Kのリテールクーラーとの比較では、 言うまでも無く、CNPS12Xの高性能さが出た。ノイズレベルでは、 CNPS12Xの1,200RPM時のノイズレベルは高い。850RPM時では、1,200RPM時より2℃の差でノイズは10dbの差となった。ファンを回さなくても十分冷えているので、CNPS12Xはファンの低速回転での使用に優れていると言える。
| CNPS12X | CNPS12X | リテールクーラー | |
|---|---|---|---|
| ファン回転数 | 850RPM | 1200RPM | 2020RPM |
| ノイズ | 45db | 55db | 47db |
| 最高温度 | 60度 | 58度 | 83度 |
CNPS12Xには、高性能CPUグリスZM-STG2が付属しているが、グリスの塗り方によって変化があるかを検証した。 ほんの少しを真ん中あたりで薄く塗り伸ばし場合、CPUをしっかり覆う適量の場合、 大量のグリスにそのままクーラーを取り付け場合の3パターンのCPU温度を調べた。 外気温は、約26度。Prime95にて負荷をかけ、CPU温度は、HWMonitorを使用した。 オーバークロックでCPU倍率をx43設定(約4.3GHz)時の温度変化を調べた。
| オーバークロック | 少量 | 適量 | 多量 |
|---|---|---|---|
| 最高温度 | 62度 | 60度 | 61度 |
| オーバークロック | 少量 | 適量 | 多量 |
|---|---|---|---|
| 最高温度 | 68度 | 65度 | 66度 |
少量は、温度が高くなると予想はしていたが、 多量の場合は適量より温度がすこし高いという結果となった。 しかし、多量の場合、CPUグリスがCPUクーラーの取り付け時の圧力により横に溢れ、 CPUソケットが大惨事になってしまった。奇麗に拭き取るのにかなり時間がかかった。 多く塗るメリットは一切無かった。グリスの量には十分注意してもらいたい。
CNPS12Xは、大型ヒートシンクと3つのファンで、 高速にファンを回さないでCPUを冷却することをコンセプトに作られたCPUクーラーである。 静音性を気にするユーザー向けと言えよう。ただ大型なヒートシンクのため、 背の高いメモリや大型ヒートシンクの付いたマザーボードを使用しているユーザーは、 取り付けが出来ない可能性があるので注意してもらいたい。